シンボルマーク 独立行政法人国立病院機構 姫路医療センター

〒670-8520 姫路市本町68番地
TEL:079-225-3211

小児科

はじめに

少産少子時代となり、こどもの成長・発達を守る親にもさまざまな問題が生じてきています。更には急激な老人の増加に伴う老人に対する保健行政に目が向くことが多く、どうもこどもの世界は二の次にされている様相があります。こどもの病気の中心はなんといっても相変わらず感染症ですが、ウイルス感染が中心であり、予防接種の普及と共に次第にその数も減少しつつあります。それに変わってアレルギー性の病気や心身症が大きな問題となってきています。また、小児の死亡につながる問題としては事故、悪性腫瘍、自殺などのことが重要な問題となりました。健康なこどもを生むことも大事な問題です。妊娠中の母体、出産の過程に小児科医が携わらなければならない問題が多くなりました。社会の急激な変化に対応して小児科の仕事も大きく変貌を遂げなければならない時代です。


当科の概要

一人一人の子供に向き合うような医療を目標としています

小児科においても病気は様々な原因が重なり合ったもので、たとえ同じ疾患と診断されてもその治療は一人一人に合ったものでなければなりません。そのためには、急性・慢性に関わらず病気の診断が原因の究明と同時に、病態の把握が大事になってきます。それは、いわゆるサブスペシャリティーの枠を超えて小児を全体として把握することも必要となってきます。当院では、そのような意味で、いわゆるアレルギー、感染症からてんかん、糖尿病、血液疾患、腎疾患なども長年診て参りました。さらに、箱庭療法やカウンセリングを通して心身症や発達障害も診ています。
時代とともに子供を取り巻く状況は様々に変化しており、医療に求められる内容も刻々と変わっていますが、それにできるだけ応えて行こうと思います。
なお、心疾患は毎月第三水曜日午後に心臓外来を開設しています。

困った時は、一度ご相談ください


スタッフ紹介


役 職 氏 名 卒 業
医 長 梶原 敬一 昭和55年 京都大学医学部卒業


お子さまのご両親へ

当院小児科外来で配布しているパンフレットです。お子さまの症状と,それに対する一般的な対処法が書かれていますので,ぜひご一読下さい。

熱が出た!

「熱が高いと脳がやられる!」などといいますが、40度程度の熱があっても脳はやられません。安心してください。

熱さまし(解熱剤)

熱さましは病気を治す薬ではありません。熱を下げることばかりに気を取られないようにしましょう。熱さましが原因で悪くなることがあります。安易な使用はやめましょう。

熱の時の対応 吐いたり下痢をした時

乳幼児はちょっとした風邪や発熱でも嘔吐や下痢をきたしやすいものです。激しい嘔吐や下痢をしたときには体内の水分が不足し脱水になりやすくなります。赤ちゃんや小さな子どもの場合吐いたり、下痢をしていてもケロッとしているようなら心配ありません。

吐いた時の対応 下痢時の対応

赤ちゃんや小さな子どもの場合、グッタリとしていたり他の症状を伴う時は注意が必要ですが、ケロッとしているなら心配ありません。まずは水分を補給しながら様子を見て受診しましょう。

ひきつけた!

『あっ!大変、ひきつけた。』でもお母さんびっくりしないで。まずは一呼吸。落ち着いて!

熱性けいれん 誤飲

乳幼児は手に触れる物を何でも口に入れてしまいます。誤飲は予防が一番大切です。家の中をもう一度見直してみましょう。思わぬ事故が起こらないよう十分気をつけましょう。

化粧品アルコールを含有している物は、体重1kgあたり2㎖以上
(例:10kgの子供が20㎖以上)飲んだ場合は、病院へ行きましょう。
乳液・クリーム毒性低く、心配ありません。
マニキュア・除光液口に入れても飲み込むことは少ないですが、
念のため病院へ行きましょう。無理に吐かせてはいけません。
染毛剤1㎖未満なら心配ありません。5㎖以上飲んだ場合、病院へ行きましょう。

小児科

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