呼吸器外科プログラム(後期臨床研修)
当院は西播磨地区を中心に広域における呼吸器疾患のセンター病院としての機 能を担っており、肺がんのみならず各種呼吸器疾患を取り扱っています。
当院では、初期研修・後期研修を終了した医師を対象に若干名のレジデント募集を行なっています。当科の研修においては呼吸器外科医として幅広い知識と経験をつむことを目標に、各種疾患の症例を経験することが可能です。
当院は呼吸器内科とともに地域の呼吸器センターとしての役割をになっており、 2013年には全身麻酔症例は約650例に達しました。下記のような各種呼 吸器疾患を経験することが可能です。
当院では原発性肺癌に対して進行度にかかわらず胸腔鏡での手術を標準的 なアプローチとしています。2013年には約356例の原発性肺癌の手術を施行し、うち318例は胸腔鏡によるものでした。また、気管気管支形成術を積極的に適用しており、1986年の当科開設以来約300症例以上の気道再建手術を行っています。
局所進行癌や重篤合併症患者などの症例においても積極的に手術を施行し ており、呼吸器外科医として必要なスキルを習得することが可能です。
自然気胸に対しては虚脱度やブラの有無などを考慮し、初発例に対しても胸腔鏡による手術を適用しています。2013年は約90例の嚢胞性疾患を経 験しました。
当科では呼吸器内科と協力し、急性膿胸・parapeumonic effusion(PPE)に対 して積極的に胸腔鏡下膿胸郭清を施行し良好な成績を収めております。
当院では悪性・良性の気道病変に対して安易に姑息的治療に頼ることなく、 積極的に外科的治療を行なっております。特に難易度の高いとされる喉頭切 除を伴う喉頭吻合や気管切除・吻合なども行なっています。
以上に加え、診断的縦隔鏡、内科疾患に対する胸腔鏡下肺生検なども数多く経 験することが可能です。
呼吸器外科
希望に応じて1〜3年間
希望があれば、3〜6ヶ月の呼吸器内科ローテートも可能
各年度1〜2名
- 指導体制
レジデントはsenior staffの指導の下に入院患者を受け持つ。手術では能力に応じて 指導医の監督の下に執刀あるいは助手業務を行なう。年間100例前後の手術症例 の受け持ちを目標とする。
- 当直業務
一般外科またはICU当直。月3‐4回程度。
- 学会活動
指導医の指導の下に各種学会発表および論文発表を行なう。経験および能力に応じ て症例報告から原著論文まで指導を行なう。
症例数と手術件数の調査年度:2013年
手 術 | 件 数(年間) | 経験目標件数(1年間) |
---|---|---|
肺癌 | 356 | 40〜50 |
気胸 | 91 | 20 |
縦隔腫瘍 | 36 | 5 |
肺生検 | 22 | 4 |
膿胸 | 20 | 4 |
診療科医師数:6名(診療部長1名、医長1名、医師4名)
主として研修指導にあたる医師の氏名: 宮本 好博 呼吸器センター部長、 植田 充宏 医長
当科の研修は、技術的な面に偏ることなく、よい医療は患者と医療スタッフとの良好
な信頼関係の上にのみ成立することを肝に銘じ、いかに患者・スタッフとの人間関係を
構築するか研修の場で学ぶことを重要視している。
さらに豊富な症例数を背景に、積極的な学会発表、論文発表の機会を与えている。
各診療科のコースにおいて、診療科医として必要とされるプログラムを研修する。
コース・プログラムについては、各診療科の募集ページを参照のこと。
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