脳神経外科プログラム(選択科…初期臨床研修)
医師法で規定される臨床研修の理念に則り、脳神経外科的救急患者をはじめ各種脳神経外科疾患の初期的診療に関する知識・考察力を養い、脳神経外科の特殊性に基づいた診断法と治療法を学習するとともに、将来脳神経外科専門医となるための基礎をつくることを目的とする。
・1年目:Bコースでは外科2ヶ月(必修)のうち、1ヶ月選択できます
・2年目の選択科のうち、Aコースでは1〜9ヶ月、Bコースでは1〜11ヶ月選択できます
- 脳神経外科的救急の初期診療に関する知識・考察力を養い、救急度の判断能力を習得する。
- 脳神経外科の特殊性に基づいた診断法と治療法を学習する。
- 保険医療養担当規則に則った脳神経外科診療ができる。
- 患者の病歴記載や神経学的所見の取り方、検査法の選択ができる。
- 各種カンファレンス等において症例提示を正確かつ簡潔に行うことができる。さらに院外の研究会や学会に参加し、科学論文を作成することにより、科学的思考力・表現能力を養う。
- 集中治療室において、重症患者の管理法や各種モニター 類の取扱方法を学習する。
- 脳神経外科患者の主治医の補佐として、下記の術前・術後患者の管理法、病態を経験する。
基本的開頭術、血管内手術、穿頭・脳室ドレナージ術、慢性硬膜下血腫除去術、シャント術、骨弁形成術 - 主治医の補佐として下記の検査を経験し、検査法の選択と診断能力を養う。
脳神経学的検査法、他の補助検査法(X線単純撮影、脳・脊髄血管撮影法、脊髄造影法、X線CT、MRI、核医学的検査、脳波検査、誘発電位検査、超音波検査) - 脳神経外科的手術手技の学習
消毒法、清潔・不潔の判断、手術体位のとりかたについて学習する。 - 下記の疾患、病態を経験する
- 脳・脊髄腫瘍
- 脳血管障害:脳動脈瘤、脳・脊髄動静脈奇形、脳出血、虚血性脳血管障害、モヤモヤ病
- 外傷性疾患:頭蓋・脊髄外傷、慢性硬膜下血腫
- 脊椎・脊髄・末梢神経疾患:頸椎・腰椎椎間板ヘルニア、後縦靱帯骨化症
- 小児疾患:水頭症、奇形
- 機能的疾患:三叉神経痛、顔面痙攣、てんかん
脳神経外科においては、中枢神経系及び末梢神経系に直接操作を加える手術・検査が多く、常に不可逆性の神経障害を生じる危険性を伴っている。従って少しの気のゆるみが重大な医療事故に繋がる危険性があることから、脳神経外科研修の重点項目として、医療安全管理に関する教育を実施している。
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